JR東海カラーなのにJR東海じゃない車両?
いよいよ夏合宿の時期になってきました。
北海道では4日集合なのに1日から出発する行程を組んでいるltです。
先日、太多線と高山線に軽く乗って来ました。今日はそこを走る車両の話題です。
太多線と岐阜付近の高山線では、このキハ11形が主力として走っています。
JR東海らしいオレンジと緑の帯を巻いており、JRマークもきちんとついていますが、実はキハ11形のうち写真の車両ほか2両はJR東海カラーであるにも関わらずJR東海の所有ではないのです。
書いてる人何言ってるの…と思われそうなことですが、百聞は一見にしかず、銘板がこのようになっています。
つまり、この車両は東海交通事業の所有ということです(200番台が割り振られています)。JRで他社所有の車両が走っていることは珍しくないのですが、共通仕様でかつJRマークが入っているのはかなり珍しいのではないでしょうか。
では、なぜ東海交通事業の車両がJR東海カラーで走っているのかということになります。東海交通事業という会社は、JR東海の子会社で駅の業務を請け負ったりしていますが、枇杷島と勝川を結ぶ城北線という路線を自社で営業しています(場所は下図参照)。
この城北線、元々は国鉄が貨物線として作ったため所有はJR東海となっており、東海交通事業は線路を借りて営業する形となっています。そのため線路のレンタル料が必要になるのですが、お金のやり取りをすると手続きが煩雑となってしまいます。
そこで東海交通事業が採った方法は、JR東海のものと同一仕様の車両を作って使ってもらうというもので、その産物が東海交通事業所有でJR東海カラーのキハ11形なのです。
城北線にも東海交通事業所有のキハ11形が走っていますが、普段は城北線専用カラーの車両を使っています。検査や故障などで車両が足りなくなるとJR東海カラーの車両を使用するのですが、2両あるうち1両はまだ城北線を走ったことがないそうです。
おまけ
帰り際に尾張一宮駅に寄ってみたら、新駅ビルの工事が結構進んでいました。