北陸のトンネル駅

北海道合宿が終了して1週間が経過しました。
合宿から帰ってきた後、バイトで体力を搾り取られているT.S.です。

合宿の帰り、北陸本線を利用することとなったのでついでに前々から興味を持っていた駅に途中下車してきました。
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これがその駅、筒石駅なのですが、この写真を見る限りでは、ただの山の中にある小さい無人駅のようにしか見えないかもしれません。しかし、この駅には駅員が2人も常駐しているうえ、入り口からホームまでは5分程度時間を要します。なぜかは次の写真を見ればなんとなくお分かりいただけるかと思います。
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暗くてわかりづらいかもしれませんが、これが筒石駅のホーム、そしてそこへ通じる階段です。そう、筒石駅のホームはトンネル内に存在し、入り口からそこにたどり着くまでには階段を約300段も降りなければならないのです!そしてトンネル内にあるという特殊な環境ゆえ、駅員が配備され、列車が到着するたびにホームまで乗客を迎えに来てくれるのです。

この筒石駅、入り口自体、筒石の集落からは離れた山中に存在します。駅から集落までは約5分の山道を降りなければなりません。しかし初めからこのようになっていたわけではありません。昔、北陸本線は現在よりも海側を通っていて、当時の筒石駅も集落に近い海辺に存在していました。しかし、強風による列車の遅れなどが問題となり、北陸本線がより内陸に移設されることとなった際、筒石駅のあたりがトンネル区間となってしまったため、トンネル内に駅が設置されたのです。
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この写真は現在の筒石駅より1キロ程西に存在した旧筒石駅跡の石碑です。詳しい行き方は次のようになります。筒石駅を出て、少し上り坂を上ったのち、山を下っていくと小学校を過ぎたあたりで、次の写真のような風景が見えてくると思います。
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この写真の矢印の向きに自転車道へと進み、そのまま1kmほどすすむと左手に見えてくる小さな石碑がそれです。小さいですが、開けたところにあるので見落とすことはないでしょう。

また、自転車道自体も北陸本線の旧線跡を利用したもので、レンガ造りの橋脚などもあちこちに残っています。そのような遺産も探してみると面白いかもしれません。

因みに、この駅で列車を待っている際、トンネル内なので列車が接近するとかなりの轟音が鳴り突風が吹きます。さらに、列車接近音が踏切と同じということもあり、結構恐怖感を覚えます。スリリングなことが苦手な方は、ホームに出て列車を待つということはやめておいたほうがいいでしょう。

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