滋賀県の鉄道とSL北びわこ号

アルバイトや工大祭の準備でてんてこ舞いになっているT.S.です。週末に友人と京都へ旅行に行ったので、鉄道に関して特に印象に残ったものを紹介したいと思います。

まずはこちら。
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京都市にある御陵駅と大津市にある浜大津駅との間を結ぶ京阪電気鉄道京津線です。こちらの路線、京都側では首都圏の私鉄などでもよくあるように、京都市営地下鉄(東西線)に乗り入れているのですが、山を挟んだ反対側にある大津の上栄町~浜大津間では…
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なんと路面電車のように道路の上を車と一緒に走ります(路線自体には軌道法が適用されているので路面電車で間違いないかも… あと画像小さくてすいません…)。
この路線、もともとは浜大津から三条までの路線で、京都、大津ともに市街地はこのように路面電車として走っていたそうですが、京都市内での渋滞緩和を目的に、京都市営地下鉄の東西線が開業した際、京阪三条~御陵間を廃止し、御陵から地下鉄に乗り入れる形をとったそうです。そして、もともと2両編成だった車両も、地下鉄乗り入れの際、4両編成の新型に置き換わりました。京都市交通局の地下鉄車両が6両編成なことから、2両では混雑してしまうということでしょうが、16m級の車両が4両編成(総延長66m)で道路を走る姿はかなりの威圧感を感じさせます。
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横に並ぶとこんな感じ
さらに、軌道の敷かれている道路が片側一車線のため、圧迫感は並大抵のものではありません。路上駐車の車があると、通行も困難です。ただ、交通量自体はあまり多くないのでこのままで大丈夫なのでしょう。

このあと、琵琶湖を一周するのですが、記事が長くなりそうなので詳細は 続きを読む から!


浜大津で京阪 石山坂本線(こちらも浜大津周辺だけ路面電車)に乗り換え、石山まで移動し、JRに乗り換えます。琵琶湖を一周するので、みどりの窓口で米原、近江塩津経由山科行の切符を頼んだのですが、表示された金額を見てビックリ!なんと190円と表示されていたのです。どう考えても100キロ以上はある行程であるのに加え、切符の経由路線の欄には東海道の文字しかなかったため、何かの間違いではないかと念を押したのですが、これであっているとのこと。後で気が付いたのですが、今回の行程では全区間が大阪近郊区間に属するため、乗車券は乗車経路にかかわらず最も安くなる運賃で計算されるのです(駅員さんスミマセン…)。実際の乗車距離は160kmであり、本来ならば運賃は2520円となるところですが、実際に必要だったのはその13分の1以下。思わぬ形で得をしてしまいました。

さて、そんなことがあり、ちょっとテンションが上がったところで新快速に乗り込み、米原へと向かいます。日付は11月の4日。知っている人はここで気が付くと思いますが(というかタイトルに書いてあります)、これから今回のメインの列車に乗りに行きます。それは…
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こちら、SL北びわこ号です!(写真は木ノ本到着時のもの。米原ではすでに人だかりが出来ており、撮影はできませんでした) 毎年、不定期に米原~木ノ本間で下りのみ運行されるSL列車で、今回は11月4日から12月2日までの日曜が運転日となっていました。索引機はC56 160で、青色の12系客車5両を曳いて走ります。
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車内はこんな感じ(なんか暗いですね。実際の車内は蛍光灯でかなり明るいです。)。この地域では希少(?)なボックスシートが並んでいます(数か月前に鈍行での北海道旅行を経験した身にとっては何の物珍しさもありませんが…)。車内は子供を連れた夫婦(もしくは父親のみ)が多く、とても賑やかでした。ただ、座席のほうは、ボックスが一通り埋まるくらいの混雑で、他人と相席になることはありませんでした。ホームのほうは、カメラを構えた大きなお友達で殺伐としていましたが。
入線後、乗客が全員乗車したことを確認するとすぐに前方から力強い汽笛の音が聞こえ、列車は動き始めました。決して速くはありませんが、力強い、というのが印象でした。窓の外の人々が、しきりに手を振っているのが見え、なんだか不思議な気持ちになりました。普段、手を振られる機会なんてありませんからね。要所要所に三脚&カメラの大軍がいるのも、そしてそれが全てこちらを向いているのも、なかなか壮観で、田舎に住む身としては、田園風景よりもそちらのほうがインパクトが強かったように思います。また、米原で購入した牛肉弁当をほおばりながらの乗車でしたが、旅情を感じ、なかなかオツなものでした。

さて、列車が木ノ本に到着すると、再び乗客による撮影会が始まりました。しかし、5分後に上り列車(米原方面)がやってきて、さらに20分ほどで下り列車がやってくるとホームに人はまばら。SL北びわこ号を最後まで堪能するため、この後のイベントを待つ人のみになりました。そのイベントとは…
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ELによるSL列車の回送です。このSL北びわこ号に上り列車が設定されていないことにも通じますが、北びわこ号の終点木ノ本駅には転車台がありません。SLを機回することは可能ですが、SLはバックで運転する際最高速度が制限され、ほかの列車のダイヤに影響するため、SLは木ノ本に到着後、電気機関車に索引され、米原まで回送されていくのです。一見すると、電気機関車とSLがプッシュプル運転をしているようなので、これはこれで面白い光景だと思います。なお、この回送列車が出発するのはSLが駅に到着してから1時間程度たった後のことだったので、知っている人しか駅に残っていないというような状況でした。まあ、普通の人はSLに乗った時点で満足し、回送まで見ようとは思わないのかもしれませんが。
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無事回送されていくのを見届けた後、琵琶湖一周の旅を続けますが、
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写真のように近江塩津のホームが狭かったことや近江今津で4両編成の列車が一気に12両まで増結されたこと以外特に特筆すべきことはなく、山科にかえった時点ではすでに日も落ち、空気も肌寒くなっていました。そのあと、再び京津線に乗車し御陵に止めてある自分の車まで移動し、帰宅しました。

なお、帰宅ルートですが、亀山~四日市間が15kmの渋滞となっていたので、迷わずあの酷道として有名(?)なR421石槫峠を通りました。ただ、酷道区間は既にトンネルを通る道に切り替わっていたため、特に苦も無く、高速を使った場合とあまり変わらない時間で帰宅することが出来ました。高速料金も安くなるため、東海地方在住の方が京都へ行く際にはぜひお勧めしたいルートです。永源寺ダムの周辺だけまだクネクネの狭い道ですが。

冬にも鉄道を使った遠出をしたいと思うので、その時にも記事を書きたいと思います。乞うご期待!

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