北勢線の土木遺産
こんばんわ。
初投稿となります、三重県の北勢地区在住のT.S.です。
今回は地元を走る北勢線の話題について書かせていただきたいと思います。
※写真は携帯電話で撮ったものです。画質などには期待しないでください。
北勢線といえば、車両の狭さに話題が集中しがちですが、車両以外にもノスタルジーあふれる施設が多々残されています。
今からお話しするめがね橋、ねじり橋もその一部で、その代表ともいえるものです。
それがこちらです。(上からめがね橋、ねじり橋 めがね橋アップ)
(めがね橋の画像が見にくくなってしまっていますね…)
石造りのようにも見えますが、コンクリートブロック製のアーチ橋です。
ともに楚原駅から阿下喜方面へ歩いて15分ほどにあるこれらの橋、
めがね橋のほうは北勢線の中でも有数の撮影スポットとなっているので、
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
ねじり橋は奥まった位置にあり、
遠くからはほぼ見えないので正確な位置まで知っている人はあまりいないかと思います。
三岐鉄道HPによると、
日本で現存するアーチ橋の中でも大変貴重なものだそうで、
ねじり橋のほうはブロックが斜めに積んであり、
日本唯一(である可能性が高い)のものだそうです。
橋に土木遺産認定のプレートがついているのでこれがそのことを物語っています。
ちなみにこのめがね橋は、長崎などの眼鏡橋とは違い、川の流れが速く、草が生えているために、水面に反射して眼鏡に見える…というのは期待しないほうが良さそうです。
これら橋は大正5年の北勢鉄道 楚原-阿下喜(近鉄時代の六石)間延伸当時から架かる橋で、
正式な名称を、
めがね橋は明智川拱橋(あけちがわきょうきょう)、
ねじり橋は六把野井水拱橋(ろっぱのいすいきょうきょう)と言います。
名前からもわかると思いますが、めがね橋が川をまたぐ橋なのに対し、
ねじり橋は用水路をまたぐ橋となっています。
わざわざ橋を架けて跨がせるような用水路なので、どんなに立派な水路なのかと思いますが、
幅はそこそこといった感じです。自転車と比べてもこんな感じ。
水路のわきに農家と田圃を結ぶあぜ道があるためにに盛り土ではなく橋にしたのでしょうか。(ねじり橋とめがね橋の間は盛り土区間となっています。)
ねじり橋およびめがね橋は北勢線のウォーキングコースにも組み込まれています。…が、看板がたまに立っているだけで、どこがウォーキングコースなのかわかりづらいです。では歩きでの行き方ですが、
まず楚原駅を降りた後、
改札口から直進し、
八百米という八百屋さんの十字路を左に曲がります。
そしてそのまま道沿いに進み、
小学校に差し掛かるぐらいに以下のような風景が見えてくると思います。
(逆光になってしまいました 見にくかったらすいません…)
道は右に曲がっていますが、直進し、急なくだり坂を下ります。(写真では制限速度の標識と横断歩道の標識の間)
すると坂を下りきったあたりで左手にアーチ橋が見えますが、それがねじり橋です。掲載した写真の裏側に当たります。
また、あぜ道を歩き、ねじり橋をくぐって舗装された道に出ると
右手にめがね橋も見えます。
昔のように通過時刻を記した掲示板はありませんが、のどかな田園風景の中を小さな電車が走っていく姿を楽しむのはいかがでしょうか。
北勢線には楚原までの区間列車もありますので、次の列車を待つ代わりにこのような場所を散歩するのもいいと思います。
ほかにもこのような懐かしいような風景はたくさんありますしね。
ウォーキングコースのマップにもたくさん掲載されています。気になる方は駅にパンフレットか案内板があると思うので、そちらでどうぞ。
なお付近の道は狭いですので、車で撮影しに来られる場合は要注意です。
広い駐車できそうなスペースもありますが、私有地だったりするので、気を付けてください。
車両の写真が一切ありませんでしたので、最後に1枚貼っておきたいと思います。ちなみに、写っている列車(クモハ271-サハ146-クモハ171)から降りた後、自転車でしばらく競走してから撮った写真です(笑)
では!